イテレーターとは? GAS(Google App Script)

イテレーター(Iterator)は、プログラム内で順番に要素にアクセスするための仕組みです。特に、データの集合やコレクションに対して一つずつ順番に要素にアクセスするときに利用されます。イテレーターは、データの詳細な実装に依存せず、簡潔で効率的な要素の反復処理が可能です。

Google App Scriptの例で説明します。あるフォルダ内のファイルを取得する場合、folder.getFiles()が返すのはDriveApp.FileIterator型のオブジェクトです。これがイテレーターです。

イテレーターを使うと、以下のような特徴があります。

  1. 要素へのアクセス: イテレーターは順番に要素にアクセスすることができます。例えば、fileIterator.next()を呼び出すと、次のファイルにアクセスできます。
  2. 状態の管理: イテレーターは内部で現在の位置を管理します。次にどの要素にアクセスするかを追跡します。
  3. 反復処理の効率化: 大量のデータを持つコレクションに対して、一つずつ順番にアクセスするときにメモリの使用を最適化できます。全ての要素を同時にメモリに読み込まなくても、必要な時点で必要な要素だけを取得できます。

Google App Scriptでは、イテレーターを使ってフォルダ内のファイルを一つずつ取得しています。これにより、大量のファイルがあっても、メモリの効率的な使用が可能となります。

簡単に言えば、イテレーターはデータの集まりに順番にアクセスする手段であり、プログラムの効率性を向上させるのに役立ちます。

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