プログラムの概要
Google App Script(GAS)を使用して、指定したスプレッドシートのデータをシートごとにCSVファイルとして出力するプログラムを作成します。このプログラムは、スプレッドシート内の複数のシートを一括でCSV形式に変換し、外部での利用やデータの共有を容易にします。
Google App Script サンプルプログラム
function exportSpreadSheetToCSV() {
// 操作するスプレッドシートのIDを指定
var spreadsheetId = "ファイルIDを入力";
// 操作するシートの名前を指定
var sheetName = "シート名を入力";
// スプレッドシートを開く
var spreadsheet = SpreadsheetApp.openById(spreadsheetId);
// 指定したシートを取得
var sheet = spreadsheet.getSheetByName(sheetName);
// シートのデータを取得
var data = sheet.getDataRange().getValues();
// CSVファイルの内容を格納する変数
var csvContent = "";
// データをCSV形式に変換
data.forEach(function (row) {
csvContent += row.join(",") + "\n";
});
// CSVファイルをGoogle Driveに作成
var folder = DriveApp.createFolder("保存するフォルダ名を指定してください");
var file = folder.createFile(sheetName + ".csv", csvContent, MimeType.CSV);
}
Google App Scriptプログラムの解説
定数や変数
spreadsheetId
: 操作するスプレッドシートのIDを指定するための変数。sheetName
: 操作するシートの名前を指定するための変数。spreadsheet
: 指定されたスプレッドシートを開くための変数。sheet
: 指定された名前のシートを取得するための変数。
sheet.getDataRange()関数
sheet
変数で指定されたシートの全体のデータ範囲(データが存在する範囲)を取得します。例えば、シート内のA1セルから最終セルまでの範囲を取得します。この部分のコードは指定したシート内のデータを2次元の配列として取り出しています。このデータを後でCSV形式に変換し、それをファイルとして出力します。
まとめ
このプログラムを使用することで、指定したスプレッドシート内の特定のシートのデータを手軽にCSV形式に変換できます。用途としては、特定のシートのデータを外部アプリケーションで利用する際や、データのバックアップを取る際に便利です。注意点として、正しいスプレッドシートのIDとシート名を指定する必要があります。